マンション売却トラノマキ

マンション売却のコツや、相場のつかみ方を体験から学んだブログ

【2番目】マンション売却において町の不動産屋をオススメしない理由

昨日の記事でも書いたように、「マンションを売却したい」と思い立った時に、候補のひとつになるのは地元の駅前の不動産屋さんではないでしょうか。

基本的に、マンション売却するにあたっては、売却先を自分で探すのは難しく、一般的には不動産仲介業者に依頼することが多いのです。

マンション売却を依頼する不動産業者は大きく分けると二つあります。一つは全国展開している大手不動産業者、もう一つは地場の不動産屋です。前者であれば、野村不動産や三井、住友、三菱などの財閥系不動産会社がそれに該当しますし、後者であれば、目黒不動産や明大前不動産のような感じでしょうか。

どちらも同じ不動産仲介業者であることには変わりはありませんし、マンション売却を考えている場合、どちらに依頼するかはもちろん依頼者の自由です。

しかし、不動産業者には、それぞれに得意な分野と不得意な分野があります。地場の不動産屋は、やはり地元の情報に詳しく、その他の地域はあまり詳しくありません。逆に、大手不動産業者は全国的な情報を集めるのは得意でも、それぞれの地元の情報には詳しくありません。

マンションを売却する場合は、それぞれの特色を見極めたうえで依頼先を選ぶ必要があります。

マンションを購入する時のことを思い出してみれば分かり易いですが、不動産物件を探す際に、探すエリアが決まっている場合は地元の情報に詳しい地場の不動産屋に依頼すると、大手が扱っていない掘り出し物が出てくるかもしれません。

一方、売却の場合は相手が必ずしも地元である必要は無く、シンプルに売却価格が高い方が得です。掘り出し物の扱いでは困りますよね。

総じて、マンション売却においては、大手不動産業者の情報網を活用して、全国から購入希望者を募る方が、高く売却できる可能性が広がります。

マンション売却を急ぐ場合は、大手不動産業者に依頼した方が有利です。全国から集められた情報から短期間に高値で買ってくれる相手を探し出すことは、大手不動産業者の得意とするところです。

大手不動産業者にマンション売却を依頼することのデメリットは、担当者との間で心を許した長い付き合いができにくいことです。大手不動産業者の社員のほとんどは地元の出身者でないか、あるいは、よそから転勤してきた社員です。営業担当者が長く地元で業務をすることは少なく、いずれどこかへ転勤してしまう社員がほとんどです。

逆に、マンション売却を地場の不動産屋に依頼したほうが良い場合は、時間的に余裕のある場合です。余裕のある期間内に、じっくりと売却先を探す場合は、長い付き合いができて気心が知れた地元の業者でもかまわないはずです。

不動産業は宅地建物取引士の資格があれば比較的容易に開業できる職種です。大手から地場の業者まで、さまざまな業者が営業しています。大手の営業マンはサラリーマンで、地場の業者は自営業者であることも両者の大きく異なる点です。

実利を取るか、つき合いの心地よさを取るかで、選ぶ業者を決めてもおかしくはありません。不動産仲介料に関しては法律の規定で一律に料金が決まっているので、必ずしも大きい方が高いとか安いとかいったわけではありません。

ただ、一生のうちで何回もマンションの売却を体験する方は、そうはいないと思われます。今のこの物件を高値で売りたいと思うのが一般的ではないでしょうか。そうであるならば、長い付き合いなどではなく、実利をとって大手業者を選択する方が間違いありません。